幼なじみにつきまとわれています


***


「乃々ちゃん! どこ行くの?」


帰宅してからしばらくして、わたしが私服に着替えて外に出ると。


隣の家の2階の部屋の窓から、拓海が顔を覗かせていてギョッとした。


「まさか、見てたの!?」


「質問に質問で返さないでよ、乃々ちゃん」


「……ちょっとコンビニに行くだけだよ」


「コンビニ、俺も行く!」


はぁ!?


「いいよ! すぐそこだから」


「ダーメ。乃々ちゃんは女の子だろ? それに乃々は、すっごく可愛いんだから。
ひとりじゃ心配。一緒に行かせて」


なんかこっちがドキッとするようなことを、サラッと言うなぁ拓海は。


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