幼なじみにつきまとわれています
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「乃々ちゃん! どこ行くの?」
帰宅してからしばらくして、わたしが私服に着替えて外に出ると。
隣の家の2階の部屋の窓から、拓海が顔を覗かせていてギョッとした。
「まさか、見てたの!?」
「質問に質問で返さないでよ、乃々ちゃん」
「……ちょっとコンビニに行くだけだよ」
「コンビニ、俺も行く!」
はぁ!?
「いいよ! すぐそこだから」
「ダーメ。乃々ちゃんは女の子だろ? それに乃々は、すっごく可愛いんだから。
ひとりじゃ心配。一緒に行かせて」
なんかこっちがドキッとするようなことを、サラッと言うなぁ拓海は。