聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったので、異世界でふわふわパンを焼こうと思います。
「ちょっとメルに分けてくれないかしら」
「あ、はい。いいですよ」
アルベルトさんは、カゴにパルムの実を入れると渡してくれた。
「あと、小さい瓶あるかしら?」
「はい、ありますよ。これでいいですか?」
「充分です! ありがとうございます」
私は早速お湯を沸かし瓶を熱湯消毒した。
そして、パルムと一緒に入れるようのお湯もつくり冷ます。その間にパルムを水洗いして綺麗な布で水分を取った。
「メル様、何を……」
瓶にパルムを全て入れてから冷めた水を瓶にパルムがかぶるくらいにいれて砂糖をスプーン二杯入れて蓋をした。