聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったので、異世界でふわふわパンを焼こうと思います。



「大丈夫だよ、俺が一緒に――」

「アル、私厨房で働きたい!」

「……え? 厨房?」

「うん! 私、オスマンさんに相談してみる。そうと決まれば行ってくる!」


 私は残りのフレンチトーストを平らげるとお皿をアルに任せて部屋を出た。

 私は久しぶりに外に出て走る。きっと今はサロンでお茶をしているはず!





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