聖女としてきたはずが要らないと言われてしまったので、異世界でふわふわパンを焼こうと思います。
「だから、私とお友達になって欲しいです。迷惑ですよね……すみません」
王女様にお友達になって、なんてそんな厚かましいよね……。
「そんなことはありませんわ!」
「え……」
「ぜひ、お友達になってくださいませ! 私、お友達が欲しかったんです。願ったり叶ったりです! すっごく嬉しいですわ!」
アイリーン様は目を輝かせて、私の両手を持つと「私でよかったらぜひ」と言ってくれた。