夢よりも儚き星空を
まだちょっと眠い私は奈莉の隣に座った。
こっくり
こっくり
ダメダメ寝ちゃいけない!
頑張れ、私!
「クスクス」
隣から小さな笑い声が聞こえて振り向いた。
奈莉がこっちを見て口に手を当てながら笑ってた。
「……む」
なんで笑ってるんだ!
こっちは真剣なんだぞ!
そんな奈莉に避難した目を向ける。
「ごめんごめん。笑うつもりはなかったんだよ…クスクス」
笑ってるじゃないか。
笑いながら謝られても説得力がないよ!
「奈莉なんて……嫌い!」
奈莉があまりにもずっと笑い続けるからもう知らない!
私は今まで2人で座っていたソファーの影に隠れるように座った。