夢よりも儚き星空を
奈莉はソファーの影に座りこんでいる私の頭を優しく撫でてくれる。
「ごめんね、美莉。機嫌直してよ」
そう言って頭を撫でていた手を頬に降ろしてきた。
頬を撫でる手が優しくて思わずうっとりしてしまった。
「猫みたいだな〜美莉は。そんなところもツボすぎて可愛い。うちの妹は可愛すぎて困る。」
奈莉がそんなこと言うからちょっと照れちゃった。
でも、嬉しかったから許すことにした。
自分で言うのもなんだけど、やっぱり私はブラコンだから奈莉には甘いのだ。
私は奈莉の方に振り返った。
「しょうがないから許してあげる。そのかわり一緒にお昼寝しよ?」
奈莉の目を見て、今までの生活で培った目うるうる攻撃をした。
私のうるうる攻撃は百発百中なのだ。
奈莉がそんな私の目を見てから片手を顔に当てて悶え始めた。
あれ?思ってた反応と違うな。
そんなことを考えていると、奈莉が急に立ち上がってスタスタ私のいるソファーの影にきた。と思ったら急に持ち上げられた。
奈莉は私を持ち上げたままソファーに座り直したため、私と奈莉は対面で座った。