夢よりも儚き星空を


「あれ?奈莉?どうしたの?」



私が奈莉の顔を覗いて問うと、奈莉は顔を背けた。



「美莉、その顔絶対他の人にしちゃダメだよ。食われちゃうからね。」



なんで?オンニがうるうる攻撃したらみんなお願い聞いてくれるって言ってたのに…。




ガーーーン




私がうるうる攻撃が効かなくて落ち込んでいると、奈莉が慌てて私の頬を手で包んだ。



「違うんだよ、美莉。可愛すぎてダメだって言ってるの。美莉が思ってるような理由じゃないからね。」



奈莉の目をじーっと見る。



うん。嘘じゃない。



奈莉の嘘はわかるんだ。



昔から奈莉の嘘は目を見たらすぐわかった。



もちろん彼も私の嘘がわかる。



双子だからなのかはよくわからないけどね。

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