夢よりも儚き星空を
「……ふふっ。嬉しい。」
奈莉の言うことは信じられる。
「ね?わかった?なら機嫌直して、美莉。俺のかわいいお姫様。」
奈莉にお姫様って言われるの久しぶりだな。
奈莉は昔から私のことをかわいい俺のお姫様って言ってくれてた。
懐かしいような照れくさいような…変な気持ち。
でも、嬉しい。
奈莉と昔みたいに過ごせること…。
「ありがとう、奈莉。なりはずっと私の王子様だね。」
私は奈莉の頬を両手で包んで、目を合わせて言った。