夢よりも儚き星空を


「んーー」



あれ?私どこにいたんだっけ?



目を開けると、知らない部屋にひとりでいた。



きょろきょろしても、ここがどこかは全然わかんないな〜



モノトーンで揃えられた綺麗なお部屋。



私の部屋とは全然違うなー



周りを見渡しても近くに人の気配がない。



急に寂しくなってきた。



いったん出てみよー



私はドアをそっと開けた。



ドアの外から明かりが差し込んで、目が眩む。



開けたドアの先にはソファーに座った人がいた。



後ろ姿だけでも、すぐにわかる……



私は目を擦りながら呟いた。


「…奈莉……」


< 9 / 16 >

この作品をシェア

pagetop