私の好きな人


「真梨菜」

振り返ると大和が立っていた。



大和……

大和は私の横にすわった。
下から見上げてくる顔にすこし緊張した。





「お前…海ってやつが好きなのか?」

悲しそうにそう言う大和をみて胸がいたむ。





なんで知ってるの…?

あっそか…

あんだけ大きな声だしてたら

聞こえちゃうよね。



「…好きだった。」


「過去形…
もう今は好きじゃないの?」


「…………。」

正直.わかんない…。





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