神羅の姫
「…。

しっ…知らないです…。」

知らない…もん…
私、ただの女子高生だし…。


「そっかー。知らねーなら仕方ねーか。
んじゃあ、またなー。」

「っいっ、いたぞ!!!!!!聖女様だ!」

私を見つけて兵が続々と集まる。
普通今のタイミングで来る!?


「おい、嘘つきは奴隷商人に
連れて行かれるんだぞ。」

え?泥棒の始まりとかじゃなくて??

「急げ!捕らえろ!!!!!」


うわっ…どうしよう!捕まっちゃう!!!



「まあ、目的は発見したし。
マスターも満足だろ。」



そう言うと、私の方を向き直り整った顔でいたずらな笑みを浮かべる。

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