神羅の姫

私は後ろを見たけど誰もいない…。
右にも…
左にも…。


私は背筋が凍るような気分がした。

前後左右何もないなら残るはあと一つ。

下からしかない…。


私は恐る恐る下を向く…。



「っ!?きゃぁぁぁぁ!!!!!!」


「サナ!???サナ!!!!!」



私はどんどんドス黒い穴に引っ張られていく。
それも1人の手じゃない…。

10人くらいの手が私を引きずり下ろす


「サナ!つかまって!!!」


「お姉ちゃん!!助けて!」


どんどん吸い込まれる…。

…あれ、…。
なんで、こんなに…眠いの…。



「サナ!!!!」


お姉ちゃん…来ないで…


来たらダメ…
< 2 / 13 >

この作品をシェア

pagetop