神羅の姫


「失礼いたします。
聖女様のお召し替えに参りました。」

女の人の声がする。
「聖女様、
まだ記憶が混乱されているようですね。

ゆっくりなさってください。」

白い服の集団が笑みを浮かべて出ていくと
次にメイド服の人がぞろぞろと部屋に入ってきた。


ドアがバタンっとしまったのを確認し、
ある1人の老婆が前へ進み出た。



「聖女様にご挨拶申し上げます。
わたくし、侍女長を務めております
メリーです。」



「えっ、えと…
サナ…と申します。」

「サナ様。まずは洗顔をしお風呂に入り、
パックやマッサージ、
最後に国の最高級のお召し物を着ていただきます。」

「さっ、…最上級!!?????」
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