神羅の姫

私は言葉を失った。

だって…今まで見たことがないくらい…。


きれい。


長い手足にサラッとしたストレートの赤髪を一つにまとめている。
極め付きは鋭い切長の透き通る目。
今にも燃え上がりそうなくらい
真っ赤だ。


「おい!聞いてんのかよ?
おーい!」


「っ!あ!ごめんなさい…。
私は大丈夫です…。」


「そうか、ならいい。

なあお前さ、
聖女さんって人がどこにいるかしらねー?」


「え……。」

「あぁ。俺、さっきそいつに会いに行ったんだけどよー。
どこにもいなくて今探してるんだ。

どこ行ったか知らねーか??
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