恋に異例はつきもので
おまけ 謎、解ける
「えーっ!」
休み明け。
始業時間までまだ間があったので、わたしは自分の席で経済紙に目を通していた。
そして、何気なく目を通した記事を読んで驚いた。
この新聞の名物『立身出世伝』。
記事に添えられたカラー写真に、70歳代の白髪の老人がにこやかにふたりの孫と写っている。
そして、写真のキャプションを見るとそこには「お孫さんの香穂ちゃん、明くんと一緒に」の文字が。
うちの親会社の会長、前川三郎氏の記事だった。
ってことは……
えーっ、彰吾さん、前川氏の息子ってこと⁈
ぜんぜん、聞いてないけど!
もう、なんで教えてくれなかったんだろう。
でもこれで、彰吾さんの特別扱いの謎は解けた。
休み明け。
始業時間までまだ間があったので、わたしは自分の席で経済紙に目を通していた。
そして、何気なく目を通した記事を読んで驚いた。
この新聞の名物『立身出世伝』。
記事に添えられたカラー写真に、70歳代の白髪の老人がにこやかにふたりの孫と写っている。
そして、写真のキャプションを見るとそこには「お孫さんの香穂ちゃん、明くんと一緒に」の文字が。
うちの親会社の会長、前川三郎氏の記事だった。
ってことは……
えーっ、彰吾さん、前川氏の息子ってこと⁈
ぜんぜん、聞いてないけど!
もう、なんで教えてくれなかったんだろう。
でもこれで、彰吾さんの特別扱いの謎は解けた。