恋に異例はつきもので
「つ、辻本花梨です。よろしくお願い……します」
緊張してるせいで、口が乾いてうまく話せない。
するとすかさず部長がツッコミを入れてきた。
「おい、もっと腹に力入れて話せ。そんなんじゃ聞こえないぞ」
もう、このハラハラ親父め。
体育会か、ここは。
でも、こんなことでいちいちめげてはいられない。
わたしは深呼吸をしてから、
「つ、じ、も、と、か、り、んです!」と、ボリュームマックスで言い直し、ついでに鬼沢を睨んだ。
でも、わたしの反抗的な態度なんかまったく意に解さず、それでよし、っていう感じで頷いてる。
もう、何なの、まったく。
緊張してるせいで、口が乾いてうまく話せない。
するとすかさず部長がツッコミを入れてきた。
「おい、もっと腹に力入れて話せ。そんなんじゃ聞こえないぞ」
もう、このハラハラ親父め。
体育会か、ここは。
でも、こんなことでいちいちめげてはいられない。
わたしは深呼吸をしてから、
「つ、じ、も、と、か、り、んです!」と、ボリュームマックスで言い直し、ついでに鬼沢を睨んだ。
でも、わたしの反抗的な態度なんかまったく意に解さず、それでよし、っていう感じで頷いてる。
もう、何なの、まったく。