恋に異例はつきもので
「辻本さん、年末の企画書コンペ出しただろう? あれを部長が気に入って、こいつをおれのところにって、営業部に直談判に行ったんだよ」
「えっ」
寝耳に水!
「たぶん、アレの件かな」
「アレって?」
「老舗の玩具メーカーから、社長が代替わりしたんで、ブランディングで会社のイメージを一新したいって依頼があって。うちの部、男しかいなかったから女性の感性が必要だと判断したんじゃないかな」
はあ、女性の感性ねえ。
ん、老舗の玩具メーカーって、もしや。
「あの、その会社って、『ヤマモト』のことでしょうか?」
「そうそう。新社長、弱冠30歳らしいな」
そんなー。よりによって『ヤマモト』の仕事って……
ますます前途が暗澹としてきた。
「まあ、前の部署とはだいぶ勝手が違うだろうけど、やりやすい部だから、すぐ慣れるよ」
「そうなるといいんですけど……」
「えっ」
寝耳に水!
「たぶん、アレの件かな」
「アレって?」
「老舗の玩具メーカーから、社長が代替わりしたんで、ブランディングで会社のイメージを一新したいって依頼があって。うちの部、男しかいなかったから女性の感性が必要だと判断したんじゃないかな」
はあ、女性の感性ねえ。
ん、老舗の玩具メーカーって、もしや。
「あの、その会社って、『ヤマモト』のことでしょうか?」
「そうそう。新社長、弱冠30歳らしいな」
そんなー。よりによって『ヤマモト』の仕事って……
ますます前途が暗澹としてきた。
「まあ、前の部署とはだいぶ勝手が違うだろうけど、やりやすい部だから、すぐ慣れるよ」
「そうなるといいんですけど……」