【完結】復讐の恋〜あなたに復讐するために結婚します〜
「じゃあもっと、気持ちよくしてやる」
「ダメッ……あんっ、んっ」
和人は両手を握りしめたまま、その欲望をさらに激しくぶつけてきた。
激しく軋むそのベッドが、お互いの理性をさらに深く掻き立てていく。
ベッドのそばにある妖しく光るルームランプ、そしてお互いのその吐息と深く重なり合うその唇から漏れる甘い声が、色鮮やかに混ざり合いながらラグジュアリーに響き渡る。
「百合音、俺もう……」
「っ……いいよ、和人……」
限界を迎えた和人を、わたしは直接肌で受け入れた。
「愛してる、百合音……」
「……わたしも、愛してるよ」
こうして愛してると言われる度に吐き気がする。気持ち悪いとさえ感じる。
何が愛してるよ……。よくもそんなこと言えたわね。アンタはわたしの姉にも同じこと言ってたんでしょ?
それなのにこうして、わたしにも同じことを言ってる。……ムカつく、本当に腹が立つ。
姉にも同じことを言って、こうしてわたしと同じように姉を抱いていたんでしょ?
なのに愛してるだなんて、よく言えたものね……。この男に愛されることは、わたしにとっては復讐そのもの。