DAYS -静かに積み重ねた私たちの日々-



5月8日


ゴールデンウィーク明け、西浦は真っ黒に日焼けしていた。

テニスの練習で焼けたみたいだよ、と隣りの席の子がいってた。

西浦のところには他のクラスの派手めな女の子達がよく遊びに来る。
楽しそうに喋ってるわりに目が笑ってないときがあって、本当は
女達とこうしていることが好きじゃないのかもしれない、と思った。


私はまだ西浦と話をしたことがない。



5月22日


いきなりの席替え。
私のトナリに、明るい(髪の)男。



5月23日


西浦と少しずつ話をするようになった。
ユカ先輩とはどうなったのかな。

もう少し仲良くなれたら、聞いてみたい。



5月26日


いきなり西浦に「希!」と下の名前で呼ばれて焦った。
西浦のことを好きっぽい女の子達からの視線が痛い。



5月31日


私のケータイに西浦の電話番号とラインのIDが入った。
夜部屋でスマホを眺めていたら西浦から着信。


『やほー!今何してた?』


『今マキちゃんに借りたマンガ読んでたー』



嘘。ちょっとだけあなたのことを考えてました。



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