DAYS -静かに積み重ねた私たちの日々-
2学期
8月20日
全国大会も終わり、西浦が戻ってきた。
1ヶ月ぶりに会った西浦はゴールデンウィーク明けの時よりも
真っ黒に日焼けしていた。
『いいとこまでいったんだけどね』
そういって笑う西浦の表情は晴れやかだった。
9月1日
二学期初日、恒例の席替え。
西浦の策略で私たちは窓側後ろで前後の席。
強いて言えば、私が西浦の後ろに座りたかった。
だって、なんとなく緊張するじゃない?
9月20日
西浦のことを好きらしい同じクラスの子たちが、休み時間に私の
そばで西浦のことをあれこれしゃべっていた。
今まで誰と付き合ってたとか、キスやエッチがどーだとか。
彼女達はわざと私に聞かせたかったのかもしれない。
休み時間終了のチャイムが鳴ったとき、その中の1人と目が合った。
『ちょっと西浦と仲いいからって、調子にのらないでね』といわれ
てる気がした。
大丈夫、別に付き合ってないから。