LOVE✪MIRACLE
翔なんか・・・。

翔なんか・・・!!

大っ嫌い!!

それ以上、言い訳なんて聞きたくない!


「待てよ、恵夢!」

遠くで、私を呼んでいる翔の声が聞こえる。

でも私は振り返らなかった。


だって私の瞳には。

大きな涙の粒がたまっていたから・・・。

翔に、泣き顔を見られたくなかった・・・。

私は無我夢中で走り続ける。



今でも思い出す・。

初めて翔に出逢った時のこと。


あれは、入学式の時だった。

桜が満開の季節。

春。


そう。

入学式に、私は初めて恋をした。
< 10 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop