花よ咲け

あとがき

この度は『花よ咲け』をご愛読いただきありがとうございました。
普通の高校生の物語を書いてみたくて短編集という形で書いてみました。（前作がなかなかにいろいろと詰め込み過ぎた話だったので……）


いざ書いてみると長編小説より短編小説の方が難しいですね。今回は、キャラクター数はあまり多くなく、最初から誰と誰をくっつけるというのを考えていたのでどういう風にお互いが近づいていくのかを書くのが特に難しかったです。

そして意外と普通の恋愛物語ではなかったです…＞＜

いろいろと問題ありそうな場面が多かったなと少し反省です。

元々この物語は陽花を主役にする予定（陽花メインの物語予定）だったのですが、地味系女子というのを書いてみたくなり菫が生まれました。

菫は決して悪い子ではないのですがなんとなく言葉尻だったり話し方、思考が少し根暗…というかネガティブな子なので少し煙たがられるようなキャラクターを意識して書いていました。

葵はとにかく菫のことが好きだが周りには隠している。という設定しか考えていなかったのでムードメーカー的な男の子になっていたかというと、う～ん……という感じですが、菫以外見ていない一途さを意識していました。個人的には陽花の思いに気づいてあげてくれ、と思ってました(笑)。

陽花はザ・ヒロインという初期設定でしたので、この物語を1番動かしてくれて本当に助かりました。1番傷ついて、でも1番幸せになってほしいな、という部分が大きく葉月さんと紅葉先生どちらかとくっつけるかは正直迷いました。恋愛って何を軸に幸せと感じるかを考えさせてくれた子です。

紅葉先生（もみじ）はちょっとお馬鹿だけど熱血な体育教師という設定でした。最初から陽花の葵への気持ちには気づいているような気づいていないような……遠くから陽花のことを思っていて見守ってくれている少し鈍い人です。物語上では思いは届きませんでしたが、これから彼に幸せが訪れることを祈っています。

そして最後に柳葉月さん。彼は裸婦画を描く会社員で紅葉先生と対照的で冷静、という設定だけでした。本当は陽花をフった後に静かに海外へ行ってもらう予定でしたが陽花の幸せの価値観や依存度などを考えると彼と結ばれる方が陽花は幸せになれるのかな、と思い急遽設定変更しました。

という感じの設定情報とちょっとした暴露話でした。

しばらく短編小説を書く予定はありませんが、また書きたくなったら書いてみたいと思います。個人的にはTL漫画のようなちょっとエッチな物語を書きたいです。TL漫画大好きなので…

では、また次の作品でお会い出来たら光栄です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました＾＾

☆Special Thanks☆
読者の皆様

トバウタより