双子とドラゴン
そう、弟と氷を司るドラゴン、イルーダは三日に一回ボクとガルーダの様子を見に来る。
過保護だと思う。
「姫ちゃん、ちゃんと面倒臭がらずご飯食べてる?」
「きちんと食べてるよ。王子くんこそ体調崩したりとかしてない?」
「大丈夫、僕もイルーダも元気にしてるよ」
どうしてボクと弟が「王子」「姫」と呼び合っているかと言うとボクと弟には名前がないからだ。
イルーダもガルーダもそして他のドラゴン達もボクと弟を「王子」「姫」と呼ぶからボク達もお互いをそう呼び合っている。
それにドラゴンが住んでる山に住んでいる人間はボクと弟しかいない。
「立ち話もなんだ、中に入れ」
「ガルーダ!」
小屋に入る時、ガルーダは人の形をとる。
それはイルーダも同じで人の姿に変化する。
ガルーダは長身で褐色の肌に赤い髪。
頭には赤いターバンを巻いている。
服装は肩だしインナーにスパッツを履いて腰には布を巻いてる。
イルーダも同じような格好でガルーダとは色違いだ。
イルーダは色白で水色の透き通るような長い髪だ。
ボクら双子も契約しているドラゴンに合わせてボクは赤色の物を身に着け、弟は水色の物を身に着けている。
小屋の中に入ると大きなテーブルと四つの原木椅子が二つずつ向かい合って置いてある。
キッチン側にボクとガルーダが座り、出入り口側に王子くんとイルーダが座った。
ガルーダがお茶を入れたコップを皆の前に置く。
「あ、そうだ。今日はねお土産があるんだ」
「何々?」
王子くんがショルダーバッグから何かを取り出した。
「これって…?」
「イルーダの元に届いた人間達からの供物!」
「…何故お前は人間達から好かれているのだ」
怪訝な目をガルーダがイルーダに向ける。
「知らん。私はただ定期的に人の村を襲う獣たちを排除しているだけだ」
それだな、とガルーダと姫は納得した。
イルーダが住んでいる地域はとても寒く冒険者も一般の人間もあまり訪れてこない。
だから寒い地域にいる獰猛な獣たちはイルーダ率いるドラゴン達が狩っているのだ。
その反対にガルーダとボクがいる山は熱いだけなので対策のしようがある。
だからこそ森や山にいる獣たちは冒険者たちに狩られ、たまにドラゴン殺しの名誉が欲しいがためにここに踏み込んでくる輩も少なくはない。
過保護だと思う。
「姫ちゃん、ちゃんと面倒臭がらずご飯食べてる?」
「きちんと食べてるよ。王子くんこそ体調崩したりとかしてない?」
「大丈夫、僕もイルーダも元気にしてるよ」
どうしてボクと弟が「王子」「姫」と呼び合っているかと言うとボクと弟には名前がないからだ。
イルーダもガルーダもそして他のドラゴン達もボクと弟を「王子」「姫」と呼ぶからボク達もお互いをそう呼び合っている。
それにドラゴンが住んでる山に住んでいる人間はボクと弟しかいない。
「立ち話もなんだ、中に入れ」
「ガルーダ!」
小屋に入る時、ガルーダは人の形をとる。
それはイルーダも同じで人の姿に変化する。
ガルーダは長身で褐色の肌に赤い髪。
頭には赤いターバンを巻いている。
服装は肩だしインナーにスパッツを履いて腰には布を巻いてる。
イルーダも同じような格好でガルーダとは色違いだ。
イルーダは色白で水色の透き通るような長い髪だ。
ボクら双子も契約しているドラゴンに合わせてボクは赤色の物を身に着け、弟は水色の物を身に着けている。
小屋の中に入ると大きなテーブルと四つの原木椅子が二つずつ向かい合って置いてある。
キッチン側にボクとガルーダが座り、出入り口側に王子くんとイルーダが座った。
ガルーダがお茶を入れたコップを皆の前に置く。
「あ、そうだ。今日はねお土産があるんだ」
「何々?」
王子くんがショルダーバッグから何かを取り出した。
「これって…?」
「イルーダの元に届いた人間達からの供物!」
「…何故お前は人間達から好かれているのだ」
怪訝な目をガルーダがイルーダに向ける。
「知らん。私はただ定期的に人の村を襲う獣たちを排除しているだけだ」
それだな、とガルーダと姫は納得した。
イルーダが住んでいる地域はとても寒く冒険者も一般の人間もあまり訪れてこない。
だから寒い地域にいる獰猛な獣たちはイルーダ率いるドラゴン達が狩っているのだ。
その反対にガルーダとボクがいる山は熱いだけなので対策のしようがある。
だからこそ森や山にいる獣たちは冒険者たちに狩られ、たまにドラゴン殺しの名誉が欲しいがためにここに踏み込んでくる輩も少なくはない。