捨てられ妻の私がエリート御曹司に甘く娶られるまで
「あちらのご両親と京太くんに連絡しよう」
「お父さん、弁護士に入ってもらった方がいいかもしれないわ。企業法務の先生にお願いする?」
「よければ、俺の方で弁護士を紹介したいのですが」

奏士さんが申し出た。後ろに控えていた沙織さんと功輔さんを紹介する。

「彼らの父親が弁護士をしていて、俺の会社の顧問をしているんです。もとは三栖グループの顧問弁護士のひとりです」
「奏士くん、何から何まで」
「いえ、させてください。俺にできることはなんでもしたいので」

奏士さんが言いきり、私たちは頭を下げた。
そうして、私は七ヶ月ぶりに自宅に帰ってきたのだった。



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