捨てられ妻の私がエリート御曹司に甘く娶られるまで
奏士さんはあれから毎日のように連絡をくれる。直接会いにくるのは控えて、スマホで通話したりメッセージを送り合ったりしている。
代わりに沙織さんがしょっちゅう様子を見に来てくれていた。沙織さんと功輔さんは私の離婚のために京太の愛人関係や素行を調べてくれているし、門司弁護士は離婚に向けて進めてくれている。
しかし、京太側がなかなか折れない様子なのは、話を聞くとわかる。
多くの人が私のために動いてくれている。離婚において弁護士が間に入っているなら、ある程度任せた方がいいのはわかる。だけど、このまま私は待っているだけでいいの?
そもそも私は、この後に及んで連絡ひとつでしてこない京太に怒りを覚えていた。
それこそ弁護士に止められているのかもしれないが、それで結婚生活を継続するつもりなら、やはり彼の傲慢な考え方は変わっていないのだ。
「里花さん、今日は社長からのプレゼントです」
その日、沙織さんが持ってきてくれたのはマンゴーがたっぷりのったレアチーズタルトだ。
「すごい」
「本当は奏士社長も、里花さんといっしょにお茶をしたいと思います。まあ、代理で私がいただいちゃうんですが」
天気の良い土曜の午後だ。私と沙織さんは木陰のテラスでタルトとアイスティーを楽しんだ。
代わりに沙織さんがしょっちゅう様子を見に来てくれていた。沙織さんと功輔さんは私の離婚のために京太の愛人関係や素行を調べてくれているし、門司弁護士は離婚に向けて進めてくれている。
しかし、京太側がなかなか折れない様子なのは、話を聞くとわかる。
多くの人が私のために動いてくれている。離婚において弁護士が間に入っているなら、ある程度任せた方がいいのはわかる。だけど、このまま私は待っているだけでいいの?
そもそも私は、この後に及んで連絡ひとつでしてこない京太に怒りを覚えていた。
それこそ弁護士に止められているのかもしれないが、それで結婚生活を継続するつもりなら、やはり彼の傲慢な考え方は変わっていないのだ。
「里花さん、今日は社長からのプレゼントです」
その日、沙織さんが持ってきてくれたのはマンゴーがたっぷりのったレアチーズタルトだ。
「すごい」
「本当は奏士社長も、里花さんといっしょにお茶をしたいと思います。まあ、代理で私がいただいちゃうんですが」
天気の良い土曜の午後だ。私と沙織さんは木陰のテラスでタルトとアイスティーを楽しんだ。