不条理なわたしたち
蓮水さんは更に私を追い込もうと露わになった素肌に唇を這わす。

動けない私の唇に優しくキスをしながら器用に私のズボンを脱がせた。

私が躊躇するその度、蓮水さんは快楽へと誘うように濃厚なキスをした。

身体のあらゆるところにキスをして、私を蕩けさせた。

もう隼斗君のことなんて、すっかり忘れる程に……






起きたら異常に頭が痛かった。
あと身体も。

状況が掴めなくて身体を起こすと、ブルッと寒さを感じた。

今が十一月下旬だからじゃない。
自分が裸だから。

それに引き摺られるように思い出した。
お酒を飲み過ぎたことと、昨日の情事を。

私、蓮水さんに抱かれた。

思い出すだけで身体が熱る。

そういえば彼は?
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