不条理なわたしたち
だって、シーツに染み付いたこの香りを知っている。
このベルガモット……
驚いてガバッと起きる。
暗闇の中、手探りで着衣を確認した。
スーツのジャケットは無いが、バーに居た時と同じ白のブラウスと黒のズボンを着ている。
ホッとしたところで、暗闇に突然パッと僅かに明かりが灯り、私は身体を竦めた。
「目、覚めた?」
声に勢いよく振り返るとやはりそこには上半身を起こしてサイドボードの照明に手を置いている蓮水さん。
彼はラフな長袖のTシャツを着ていた。
初めてスーツ姿以外を見た。
前髪もいつもと違い、固められていなくて、サラッとしている。
私達がベッドに居るのは分かったが、それどころではない。
「まさか此所、蓮水さんのお家!?」
「そうだよ」
にっこり微笑まれたら心臓が縮み上がった。
このベルガモット……
驚いてガバッと起きる。
暗闇の中、手探りで着衣を確認した。
スーツのジャケットは無いが、バーに居た時と同じ白のブラウスと黒のズボンを着ている。
ホッとしたところで、暗闇に突然パッと僅かに明かりが灯り、私は身体を竦めた。
「目、覚めた?」
声に勢いよく振り返るとやはりそこには上半身を起こしてサイドボードの照明に手を置いている蓮水さん。
彼はラフな長袖のTシャツを着ていた。
初めてスーツ姿以外を見た。
前髪もいつもと違い、固められていなくて、サラッとしている。
私達がベッドに居るのは分かったが、それどころではない。
「まさか此所、蓮水さんのお家!?」
「そうだよ」
にっこり微笑まれたら心臓が縮み上がった。