不条理なわたしたち
4
結局私は蓮水さんに抱かれてしまった。
でも私は蓮水さんを好きじゃない。
またも流された。
好きでもない男性に身体を許すなんて……。
自分がこんな人間だとは思ってもいなかった。
二か月前は激しかったけれど、今日は本当に優しく抱かれた。
時間をかけて、ゆっくりと。
それにしても蓮水さんは妖艶だった。
思い出しただけでも身体が火照る。
この蠱惑的な身体がいけないんだ。
「葵ちゃん、ボーっとしてどうした?体調悪い?」
蓮水さんに後ろから覗き込まれて、私は身体を竦めた。
「だ、大丈夫です!」
視線を下の水面に向けながら返した。
「それなら良かった。優しくはしたつもりだけど、赤ちゃんに何かあったら心配だからね」
蓮水さんは後ろから私を抱きしめながらお腹を撫でた。
でも私は蓮水さんを好きじゃない。
またも流された。
好きでもない男性に身体を許すなんて……。
自分がこんな人間だとは思ってもいなかった。
二か月前は激しかったけれど、今日は本当に優しく抱かれた。
時間をかけて、ゆっくりと。
それにしても蓮水さんは妖艶だった。
思い出しただけでも身体が火照る。
この蠱惑的な身体がいけないんだ。
「葵ちゃん、ボーっとしてどうした?体調悪い?」
蓮水さんに後ろから覗き込まれて、私は身体を竦めた。
「だ、大丈夫です!」
視線を下の水面に向けながら返した。
「それなら良かった。優しくはしたつもりだけど、赤ちゃんに何かあったら心配だからね」
蓮水さんは後ろから私を抱きしめながらお腹を撫でた。