最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
Ⅰ「入学式」
「まだ見つからないのか?」
「……はい。
それが手かがりになるものはなにも」
「本当に捜してるのか? 下の者に伝えろ。
俺の命令に逆らう者がいればタダじゃおかないって」
「は、はいっ!!」
「これだけ捜してもいないってことは闇の子ってのはもうこの世にはいないんじゃ……」
「お、おいバカ!」
「え?」
「あ?」
「あ……。壱流総長、すみません!」
「それと闇の子じゃねぇ」
「……へ?」
「闇姫だ。一体どこに消えたんだ、クソっ!
俺はこんなにも最強に…総長になったつーのに」
最後の言葉はとても小さく、部下たちには聞こえない。
闇姫が消えて数年後。闇姫が助けた少年は最強の総長にまで上り詰めていた。
「……はい。
それが手かがりになるものはなにも」
「本当に捜してるのか? 下の者に伝えろ。
俺の命令に逆らう者がいればタダじゃおかないって」
「は、はいっ!!」
「これだけ捜してもいないってことは闇の子ってのはもうこの世にはいないんじゃ……」
「お、おいバカ!」
「え?」
「あ?」
「あ……。壱流総長、すみません!」
「それと闇の子じゃねぇ」
「……へ?」
「闇姫だ。一体どこに消えたんだ、クソっ!
俺はこんなにも最強に…総長になったつーのに」
最後の言葉はとても小さく、部下たちには聞こえない。
闇姫が消えて数年後。闇姫が助けた少年は最強の総長にまで上り詰めていた。