最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
「壱流、痛いけど我慢してくれる?」


ここからは私と壱流の本気の勝負。


―――バンッ!!


私は眠り薬入りの銃を壱流に撃った。


「ああああああああぁぁぁ」

「やっぱり…きいてない」


…私の予想通りだ。


どうすれば壱流を助けられるの?


一瞬でも壱流の動きを止めることができれば……。


「闇姫センパイ、手を貸してほしいっすか?」

「誰!?」


背後から知らない声。私は思わず銃を向けた。


「名前は名乗れないっス。でも、止めたいんでしょ?彼の動き」

「……」


深くフードを被って顔はよく見えない。


怪しすぎる…そんな人に協力してもらう?

いや、駄目。あとでなにをされるか…でも…。
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