最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
「せっかく高校に入学したんだもの。これから楽しいイベントがたくさんある。私と一緒に青春したく…ない?」
「したい。けど、だけど…」
「吸血鬼衝動に駆られるのはお互い様。そのときは互いの血を吸えば問題はないと思うのだけれど…どうかしら?」
「…プッ、ははっ」
「今の、どうして笑ったの?」
「いや、俺よりもお前のほうが吸血鬼らしいなって思っただけ」
「もう…」
そんなことない。私はこれから吸血鬼のことも知らないといけない。吸血鬼について人並みにしか知らなかった私が自ら選んだ世界。
それは狗遠が忠告したように、私が考えているよりもずっと危険だ。でも、私は1人じゃない。守るべきものがある私は、そう簡単に心が壊れることはない。守る人がいると人は強くなれる。
今の私って、人じゃなくて吸血鬼なんだっけ?
だけど人も吸血鬼も同じ。人は誰かのために強くなろうとする。それは、自分であったり家族だったり、恋人だったり。
生きていれば楽しいことばかりじゃない。
困難だって辛いこともある。
立ち止まりそうになって進むべき道がわからなくなることもきっとある。だけど、そんなときは無理して急ぐ必要はない。
一歩、一歩でいい。
私たちは明日を、今を生きている。
「したい。けど、だけど…」
「吸血鬼衝動に駆られるのはお互い様。そのときは互いの血を吸えば問題はないと思うのだけれど…どうかしら?」
「…プッ、ははっ」
「今の、どうして笑ったの?」
「いや、俺よりもお前のほうが吸血鬼らしいなって思っただけ」
「もう…」
そんなことない。私はこれから吸血鬼のことも知らないといけない。吸血鬼について人並みにしか知らなかった私が自ら選んだ世界。
それは狗遠が忠告したように、私が考えているよりもずっと危険だ。でも、私は1人じゃない。守るべきものがある私は、そう簡単に心が壊れることはない。守る人がいると人は強くなれる。
今の私って、人じゃなくて吸血鬼なんだっけ?
だけど人も吸血鬼も同じ。人は誰かのために強くなろうとする。それは、自分であったり家族だったり、恋人だったり。
生きていれば楽しいことばかりじゃない。
困難だって辛いこともある。
立ち止まりそうになって進むべき道がわからなくなることもきっとある。だけど、そんなときは無理して急ぐ必要はない。
一歩、一歩でいい。
私たちは明日を、今を生きている。