最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
「もしかして吸血鬼の生徒だったりして。日に当たると灰になるって話ほんとだったとか」

「それは大昔の話。
今は体制もついてるでしょ」


「そうでしたね」

「それに本当に灰になるなら、そもそも学校に通ったりしないわ」


「たしかに!やっぱり姉貴は天才ですね!!」

「……」


貴方が吸血鬼に関して知らなすぎるだけ。


現在生きている吸血鬼たちは十字架や銀は弱点ではないし、日に当たっても灰にはならない。代を重ねるごとに吸血鬼たちも進化していき、いつの間にか体制がついたらしい。


とはいっても全く効果がないわけじゃない。
銃で撃たれたら、それなりのダメージにはなる。ただ以前のように致命傷にはならないというだけ。


だけど、血が足りないと吸血衝動が起きたり、人から血を摂取しないと最終的には死んでしまうのは変わらない。それは吸血鬼に生まれた宿命でもあるのだろう。
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