最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
Ⅱ「吸血衝動」
高校入学から2日目。
―――ピンポーン。ピンポーン。
その日は、朝から迷惑ってくらいインターホンがうるさかった。
誰なのかって?
思い当たるのは1人しかいない。
「おはようございます!姉、んんっ。闇華さんいますか〜?」
「わざわざ家まで迎えに来なくても……」
ほら。やっぱり幻夢だった。
「なにかあってからじゃ心配ですから。って、まだ着替えてなかったんですか?」
「朝が弱いのは知ってるでしょう?それと……おはよ」
「はい!おはようございます!!」
朝から元気ね……。
普段なら幻夢の高めの声も平気なのに今は頭に響く。
「着替えるから少し待ってて」
「手伝いましょうか?挨拶も時差あるんじゃないかってくらい遅かったですし、着替えも一人だと時間かかりません?」
「…着替えくらい一人で出来るから。中に入って待ってて」
「俺が男で生まれてきたばかりに、くっ。お邪魔します!親は、いないですよね?」
「当たり前でしょ。もしいたら今頃出禁になってたわ。今日も朝早くから仕事なの」
「なにげに姉貴の家に入るのは初めてかもしれません」
そうだったかしら?
……そう、よね。そもそも当時の幻夢を紹介なんてできない。
私が夜に出歩いてたこともバレてしまうし。
そのあとは根掘り葉掘り昔のことを聞かれて。
想像するだけでも怖いわ。
―――ピンポーン。ピンポーン。
その日は、朝から迷惑ってくらいインターホンがうるさかった。
誰なのかって?
思い当たるのは1人しかいない。
「おはようございます!姉、んんっ。闇華さんいますか〜?」
「わざわざ家まで迎えに来なくても……」
ほら。やっぱり幻夢だった。
「なにかあってからじゃ心配ですから。って、まだ着替えてなかったんですか?」
「朝が弱いのは知ってるでしょう?それと……おはよ」
「はい!おはようございます!!」
朝から元気ね……。
普段なら幻夢の高めの声も平気なのに今は頭に響く。
「着替えるから少し待ってて」
「手伝いましょうか?挨拶も時差あるんじゃないかってくらい遅かったですし、着替えも一人だと時間かかりません?」
「…着替えくらい一人で出来るから。中に入って待ってて」
「俺が男で生まれてきたばかりに、くっ。お邪魔します!親は、いないですよね?」
「当たり前でしょ。もしいたら今頃出禁になってたわ。今日も朝早くから仕事なの」
「なにげに姉貴の家に入るのは初めてかもしれません」
そうだったかしら?
……そう、よね。そもそも当時の幻夢を紹介なんてできない。
私が夜に出歩いてたこともバレてしまうし。
そのあとは根掘り葉掘り昔のことを聞かれて。
想像するだけでも怖いわ。