最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
―――ガラッ。
「……」
「あら?貴方はたしか……」
一人の男子が教室に入ってきた。
佐藤先生が名前を呼ぶ前にスタスタと自分の席に向かう。
ドカッとわざと音を立てて座る。昨日の入学式に来なかった男子。
たしか名字は皇綺羅。名前を見ただけじゃ読めない。でも、それは私も同じ。
「……」
「……」
一瞬、目が合った。
だけど皇綺羅君はすぐに視線を外す。
「あの男子って入学式に来なかった生徒でしょ?」
「やっぱり不良なのかなぁ?」
「でも、イケメンだから良くない?」
小声で皇綺羅君のことを話している生徒。
私の後ろの席だからクラスメイトの視線が痛い。
皇綺羅君は他人事のようにリュックを机に叩きつけるようにして置き、そのまま寝てしまった。
「皇綺羅くんは出席ね。だけど、教室に入ってきてからすぐ寝るのは先生は感心しないわ。……なにかいうことはないの?」
「……」
「今日だけは目を瞑ります。でも明日からはしっかり朝から登校するように。これで1時間目の授業を終わります。みんな、2時間目は移動教室だから遅れないようにするのよ」
「起立、礼」
「「ありがとうございました」」
日直の掛け声とともに佐藤先生に挨拶をした。
「……」
「あら?貴方はたしか……」
一人の男子が教室に入ってきた。
佐藤先生が名前を呼ぶ前にスタスタと自分の席に向かう。
ドカッとわざと音を立てて座る。昨日の入学式に来なかった男子。
たしか名字は皇綺羅。名前を見ただけじゃ読めない。でも、それは私も同じ。
「……」
「……」
一瞬、目が合った。
だけど皇綺羅君はすぐに視線を外す。
「あの男子って入学式に来なかった生徒でしょ?」
「やっぱり不良なのかなぁ?」
「でも、イケメンだから良くない?」
小声で皇綺羅君のことを話している生徒。
私の後ろの席だからクラスメイトの視線が痛い。
皇綺羅君は他人事のようにリュックを机に叩きつけるようにして置き、そのまま寝てしまった。
「皇綺羅くんは出席ね。だけど、教室に入ってきてからすぐ寝るのは先生は感心しないわ。……なにかいうことはないの?」
「……」
「今日だけは目を瞑ります。でも明日からはしっかり朝から登校するように。これで1時間目の授業を終わります。みんな、2時間目は移動教室だから遅れないようにするのよ」
「起立、礼」
「「ありがとうございました」」
日直の掛け声とともに佐藤先生に挨拶をした。