最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
「こんなんでもないよりマシ、か」

「お前はどうして音楽室に行かないんだ?壱流」


「……龍幻か。なんとなくダルいから」

「小瓶はどうした?」


「まだ少し残ってる。それよりも龍幻」

「龍幻先生だって何度言えば……って、おいっ!」


「血補給したら行く」

「本当に行くんだろうな」


「あぁ……。やっぱり同じ匂いがする」

「壱流、オマエは何を言ってるんだ?まぁいい、血を吸い終わったら授業に出るんだぞ」


「言われなくても行く。……いただきます」

「(こういうところは律儀なんだけどな)壱流、オレはお前にとってその場限りの食料にしか過ぎない。だから早く見つかるといいな、闇姫が」


「……」
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