最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
「あれ?闇華1人?」
「えぇ」
「あの男子と一緒だと思ってた」
「授業に出るように一応誘ってみたけど。でも、あの様子だと来るかどうか…」
「そっかぁ。けど闇華が無事でホント良かった!」
「え?」
風夏ちゃんに抱きつかれた。
フワッと柔軟剤のニオイ。
「風夏ちゃんがね?闇華ちゃんのこと、すごく心配してたの。闇華ちゃんが危ない目にあってるかもしれないって」
「危ない目?」
「だってあの男子、同級生とはいえ不良でしょ?闇華ってば危険なことにも自ら首つっこむタイプ?」
「それは…ないと思う」
闇姫の時はそうだった。
一方的にやられている人を助けて敵を作っていた。
「私も本音を言えば心配してて。
大丈夫?なにもされてない?」
「……」
「闇華ちゃん?」
「されてない、大丈夫よ。二人とも心配してくれてありがとう」
なにもなかった、といったら嘘になる。でも、これ以上話をややこしくするわけにもいかないし黙っていよう。
顔が近づいた時は驚いたけど、それ以外は何も起きなかったし。
だけど、まさか幻夢用にいつも持っているお菓子があんな形で役に立つなんてね。鞄に入れておいて良かったわ。
「えぇ」
「あの男子と一緒だと思ってた」
「授業に出るように一応誘ってみたけど。でも、あの様子だと来るかどうか…」
「そっかぁ。けど闇華が無事でホント良かった!」
「え?」
風夏ちゃんに抱きつかれた。
フワッと柔軟剤のニオイ。
「風夏ちゃんがね?闇華ちゃんのこと、すごく心配してたの。闇華ちゃんが危ない目にあってるかもしれないって」
「危ない目?」
「だってあの男子、同級生とはいえ不良でしょ?闇華ってば危険なことにも自ら首つっこむタイプ?」
「それは…ないと思う」
闇姫の時はそうだった。
一方的にやられている人を助けて敵を作っていた。
「私も本音を言えば心配してて。
大丈夫?なにもされてない?」
「……」
「闇華ちゃん?」
「されてない、大丈夫よ。二人とも心配してくれてありがとう」
なにもなかった、といったら嘘になる。でも、これ以上話をややこしくするわけにもいかないし黙っていよう。
顔が近づいた時は驚いたけど、それ以外は何も起きなかったし。
だけど、まさか幻夢用にいつも持っているお菓子があんな形で役に立つなんてね。鞄に入れておいて良かったわ。