最強総長は闇姫の首筋に牙を立てる~紅い月の真実~
「どうして、ここにいるの?」

「それはこっちのセリフだ。誰もいないと思ったから寝てたのに。…なんで炎帝がいるんだよ」


不機嫌なのがいやでもわかる。


……それにしてもよくこんな場所で寝れるわね。


「6時間目が体育だったからよ。…寝てた?こんな時間まで?鞄が無かったから、てっきり早退したとおもってたわ」

「…あ?そういや鞄は龍幻に預けてたな。そのうち龍幻が俺を探しにくる。だから心配すんな」


「心配?」

「閉じ込められて怖がってたんだろ?だから俺のところに来た」


「それは違うわ」


普通の女の子だったら、この暗さでも怖がるんだろうけど……。

私はあいにく普通ではないから。


それに暗闇に慣れてきたお陰か、さっきよりもまわりが見えるようになってきた。
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