今日も君に恋焦がれるⅡ
エレベーターに乗り込んだタイミングで抱きしめられた。



いきなりのことに思考停止だ。




「寂しい思いさせてごめんね?」


「葵、くん?…」


「胡桃のこと、こうしたくて頑張ってきたから許して?」





葵くんはいったい何を言ってるの?




「葵くん、本当に帰って大丈夫なの?」


「もう俺に残業はないから大丈夫」





そう言って離れた葵くんと、久しぶりに瞳が絡んだ。



「俺、有給消化で明日から仕事休みなんだよね」


「そうなの?」
< 111 / 277 >

この作品をシェア

pagetop