今日も君に恋焦がれるⅡ
泣きながら何度も頭を下げられる理由がわからなかったが、胡桃絡みだということはすぐにわかった。




「どうしたんですか?」



胡桃からしたら後輩だが、俺からしたら先輩になる彼女に冷静に尋ねる。





「胡桃先輩…トイレで……出血…あのっ…」





取り乱した様子で言葉がまとまっていない彼女が何を言いたいのか伝わってこない。



だけど、さっきから感じていた嫌な予感が俺の中で焦りに変わっていく。





彼女の感じから胡桃に何かあったことを悟る。


気づくと俺は走っていた。
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