今日も君に恋焦がれるⅡ
大丈夫…大丈夫。

と自分にも言い聞かせる。




そのまま再び胡桃は気を失ったようだった。



とりあえず止血しないと!と思いネクタイを外すと胡桃の傷口部分に強く巻いた。




「真宮くん、救急車呼んでるから」




と後ろから古澤先輩の落ち着いた声が聞こえ、俺の気持ちも落ち着く。



こんな時でも古澤先輩は落ち着いているからすごい。




俺はただ胡桃を抱きしめることしかできなかった。




周りから見た俺は、冷静に見えていたかもしれない。




だけど、内心かなりテンパっていた。
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