今日も君に恋焦がれるⅡ
俺は俯いたまま返事をしない胡桃を優しく抱きしめた。



「何も謝ることなんてないよ。胡桃が無事でよかった…俺、まじ焦った」




昼間のことを思い出すと胸が騒がしくなる。


もう、二度とあんな思いは御免だ。




「何であんなことになったわけ?」




体を離し、顔を覗き込む。




「わたしが悪いの。相良さんを挑発させるようなこと言ったから…」


「嘘。胡桃はそういうこと言わないじゃん」


「……本当にわたしが悪いんだよ。それに小野ちゃんを巻き込む形になって…。小野ちゃん、怪我してないよね!?」
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