今日も君に恋焦がれるⅡ
再び胡桃を抱き寄せると力強く抱きしめた。



「俺も律も胡桃がいないと無理だから」


「…うん…」




胡桃の温もりがやっと俺の気持ちを溶かしていく。




少しすると「律に会いたい」とリビングに歩いて行った。




そのあとを追うように寝室を出ると、律のことを力強く抱きしめる姿があった。




胡桃の中では律が一番だもんな。


俺はただ、その光景を優しく見守っていた。




こういう何でもないことが本当の幸せなんだな、て改めて実感した。
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