今日も君に恋焦がれるⅡ
俺は隣で電話のやり取りを、ただ聞くことしかできなかった。



なんなら俺が相良を警察に突き出したいくらいだ。


すると、小野先輩が控えめに入ってくるのが見え、そのまま俺のところまでくると深く頭を下げられた。




「真宮くん、本当にごめんなさい」



さすがに今日は落ち着いているようだ。




「いえ、俺は…。頭上げてください。じゃないと胡桃に怒られるんで」



と言うと申し訳なさそうに顔を上げた。





「胡桃先輩、わたしを庇ってくれて…わたしが相良さんを怒らせてしまって…それで…」
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