今日も君に恋焦がれるⅡ
「真宮先輩、」


と呼んだ高橋くんの顔が真剣だから構えてしまう。





「俺、会社辞めることにしました」


「…えっ?、」


「急遽、親父の会社継ぐことになって…それで退職願い出しました」


「いつ?」


「今月いっぱいですかね。真宮先輩にはお世話になったんで、ちゃんと言っておこうと思って」





そうなんだ…辞めちゃうんだ…。



お世話になったのは、わたしのほうかもしれない。






高橋くんにはたくさん仕事を手伝ってもらったもん。
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