今日も君に恋焦がれるⅡ
その子は葵くんに近づくと肩にそっと触れて笑う。


それもすっごい馴れ馴れしく…。




葵くんも葵くんで、それに返すように笑いかけているからムッとする。




「行こ、琴音っ」


わたしは視線を戻すと早歩きで食堂に向かった。




「え、胡桃…本当にその量食べるの?」




琴音はわたしのお盆の上を見て驚いている。




「食べる。食べないとやってられない」



あんな光景見てしまったら食べないとやってられない。




「もしかしてさっきの気にしてる?」
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