今日も君に恋焦がれるⅡ
なんて言いながら今日も素通りして行く。


こんなんじゃ、俺の一方的な片想いみたいだ。




まるで付き合う前に戻ったかのような錯覚を起こす。



「よっ、真宮〜」


と矢野が顔を覗き込んでくるのがうざい。




「んだよ。朝から邪魔」


「おいおい、同期にそれはないだろ〜」


「朝からテンション高くていいな?」




本当その性格が羨ましいよ。



悩みひとつなさそうで。




「胡桃先輩とエレベーターで一緒になったからテンションも上がるわな」
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