今日も君に恋焦がれるⅡ
その視線先を辿ると胡桃が控えめにオフィスに入ってくるのが見えた。



一気に鼓動がうるさくなる。


胡桃がこうして来るだけで嬉しいと思ってしまう。





「葵くん、お昼にごめんね」




と控えめに笑う胡桃にドキッとする。


そんな笑顔にでさえ惹かれてしまう。





「どうしたの?」




とりあえず平然を保つ。



「家の鍵…また忘れて出てきちゃって」



これは胡桃あるあるだ。
< 77 / 277 >

この作品をシェア

pagetop