カラー×カラー×カラー ~Cruzar Another story 2/5~
2、3言葉を交わしたところで、比梛さんはチラシを差し出した。
「彩依凛ちゃんともっと話したいんだけど、今時間がなくて…
もし良かったら、今度ここでイベントをやるから遊びに来て。連絡先も下に書いてあるから。」
受け取ったチラシは、北S高の文化祭のチラシだった。
「今、"ボランティア"で高校生にマニキュアを教えててね、その縁でちょっとした講義みたいなことをするのよ。
教えてる子達もお店を出すから、もし興味があったら来て。」
「えっと、おじさんに聞いてみます。行っていいか…」
そして、比梛さんは微笑みながら手を降り、人混みの中に消えて行った。
比梛さんがいなくなった空間には、何の感情も残さず。
残さず?
「彩依凛ちゃんともっと話したいんだけど、今時間がなくて…
もし良かったら、今度ここでイベントをやるから遊びに来て。連絡先も下に書いてあるから。」
受け取ったチラシは、北S高の文化祭のチラシだった。
「今、"ボランティア"で高校生にマニキュアを教えててね、その縁でちょっとした講義みたいなことをするのよ。
教えてる子達もお店を出すから、もし興味があったら来て。」
「えっと、おじさんに聞いてみます。行っていいか…」
そして、比梛さんは微笑みながら手を降り、人混みの中に消えて行った。
比梛さんがいなくなった空間には、何の感情も残さず。
残さず?