You...〜2人が歩む道〜 season3
疲れていたからか、
俺はいつの間にかソファーで眠っていた...


『春瑠...』
夢の中にも美桜が出てきた...
俺を呼ぶ優しい声...
「美桜...やっと会えた...」
『春瑠、泣かないで。』
「美桜...俺から離れて行かないで...」

夢の中で俺は泣いていた...
こんなに美桜が好きなのに、美桜を幸せにできてない自分が嫌になる...
『ごめんね...春瑠...』
夢の中の美桜が、優しくキスをした...
温かくて、優しいキス...
美桜の匂いがする...

「??」

目を覚ますと
目の前に美桜がいた...

美『春瑠!』

春「美桜??」

美『春瑠お帰り!』

春「美桜、どうして...?
 マンションはどうしたの?」

美『あぁー!引っ越ししたの。内緒にしてて
 ごめんね。
 ちょっとこっちに来て!』

春「えっ?」

美『ここ開けて見て!』

春「寝室!?」

俺は寝室の扉を開けた...

美『じゃじゃーん!
 どう?驚いた!?』

春「どういうこと??」

美『実は、春瑠に内緒で引っ越してきました!
 これからも、一緒にいてもいいですか?』

春「・・・」

美『春瑠?』

春「よかった...」

美『は...る...?』    〈ぎゅー〉

春「美桜がいなくなったかと思ったよ...
 よかったよ...」

美『春瑠から離れるわけないじゃん。
 勝手に引っ越してきたの怒ってない?』

春「全然怒ってないけど、お父さんに許可貰って
 なかったから...」

美『それは大丈夫!パパもママもオッケーして
 くれたから!春瑠が仕事でいない時は実家に
 帰ることになったんだ。』

春「そっかぁ。俺が許可もらいにいけなくて
 ごめん。
 あぁー!!さっき美桜の実家に行ったのに、
 知らなくてお礼言えなかった...」

美『今度一緒に2人に会いに行こう!』

春「うん!」

美桜のサプライズには驚かされたけど、
美桜も俺と一緒にいたいと思ってくれたことが
嬉しくて...安心した...


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