明日、告白してもいいですか?
 いや、その美しい肌なら先輩の横に立っても胸を張れるな、と思ってしまったからだ。

 そんな私に、同じく喫茶店に行ったことがある眉墨が言ってきた。

「八丈島さんかー。
 確かにイケメンだけど。

 クールすぎて私はちょっとなー。
 もっとお姫様扱いしてくれるような人がいいなあ」

「なに言ってんだ、お前。
 逆に、あんな人にお姫様扱いされたら、たまらんだろうが」
と何故か巳波が言ってくる。

 いや、あんた、女子か……と思いながら、廊下に出ると、もう撮影が終わった同期たちが自動販売機の前で珈琲を飲んでいたので、一緒に飲んでから部署へと戻った。






 
< 12 / 38 >

この作品をシェア

pagetop